【野球】22 小林誠司(読売ジャイアンツ)
☆1989・6・7生
☆178㌢78㌔
☆右投右打
☆大阪府出身
☆広陵高─同志社大─日本生命─巨人(13年1位)(*´-`)
☆178㌢78㌔
☆右投右打
☆大阪府出身
☆広陵高─同志社大─日本生命─巨人(13年1位)(*´-`)
２安打１打点で勝利に貢献。「ＣＳに向けてみんな気を抜くことなく戦ってますし、勝ててよかったです」
２試合連続のスタメンマスクも、菅野へのリードに悔いを残した。打ってもまだＣＳでは無安打。「（配球面で）無難（に攻めるよう）な雰囲気をつくってしまい、後手後手に回って阪神を勢いづかせてしまった」と肩を落とした。
高橋由が押し出し四球を選び、試合に決着をつけた。最後は彼のキャリア、度胸が勝った―といえる。シーズンで高橋由と対戦することの少ない高宮は、ベテランの存在感の大きさをマウンドで感じ、それが力みにつながった。
打者有利の２ボール１ストライクから、高橋由は真っすぐを簡単に見逃した。余裕の表れだった。あの場面、「１００％スライダーが来る」と高橋由は思っていたのだ。そこに違う球種が来た。しかし、裏をかかれても焦ることなく、それをしっかりと見極められたのは、キャリアに裏付けられた自信がなせる技だった。この時点で勝負はついた。
勝つには勝ったが、接戦の原因を作ったのは、７回の小林のリードだ。先頭・福留を出した（左前打）のは仕方がない。簡単に抑えられる打者ではないからだ。その後がいけない。マートンに左前打、梅野にも中堅左に運ばれた。この回、阪神の右打者は引っ張りにきていた。引っ張れば、打球がヒットゾーンに飛んでいたことに、小林は気づいていただろうか。
打者有利の２ボール１ストライクから、高橋由は真っすぐを簡単に見逃した。余裕の表れだった。あの場面、「１００％スライダーが来る」と高橋由は思っていたのだ。そこに違う球種が来た。しかし、裏をかかれても焦ることなく、それをしっかりと見極められたのは、キャリアに裏付けられた自信がなせる技だった。この時点で勝負はついた。
勝つには勝ったが、接戦の原因を作ったのは、７回の小林のリードだ。先頭・福留を出した（左前打）のは仕方がない。簡単に抑えられる打者ではないからだ。その後がいけない。マートンに左前打、梅野にも中堅左に運ばれた。この回、阪神の右打者は引っ張りにきていた。引っ張れば、打球がヒットゾーンに飛んでいたことに、小林は気づいていただろうか。
捕手は試合の流れの中で、打たれる傾向、球種、方向など、いろいろなことを考えながらリードする必要がある。梅野に適時打を許した場面、速球を２球、ファウルさせて追い込んだ。３球目、その直前に詰まらせた球と同じようなコース、球種で痛打を食らった。打者の心理を読み解くと、速球に詰まっていた梅野はポイントを少し前に置いたはず。なぜ、この心理を逆利用して、外角の変化球で泳がすことを考えなかったのだろうか。
今季、藤浪は鶴岡がマスクをかぶると好結果を残していたが、この大一番で梅野が先発起用された。マイコラス相手には１点勝負になると考え、打力に勝る梅野を選択したのだ。小林は、そのことを考えてリードをスタートさせる必要もあった。短期決戦は一つの失敗が命取りになる。捕手は相手の一挙手一投足をつぶさに見て、感じ、それをリードに反映させる必要がある。
今季、藤浪は鶴岡がマスクをかぶると好結果を残していたが、この大一番で梅野が先発起用された。マイコラス相手には１点勝負になると考え、打力に勝る梅野を選択したのだ。小林は、そのことを考えてリードをスタートさせる必要もあった。短期決戦は一つの失敗が命取りになる。捕手は相手の一挙手一投足をつぶさに見て、感じ、それをリードに反映させる必要がある。
この日の勝負は、菅野が初回に浴びた連続本塁打で決まってしまった。打たれた菅野は本調子には程遠かったが、勝敗を分けたのは両軍の捕手の差だ。小林は、攻守にわたって淡泊すぎた。
ゴメスとの対決では、初球の真ん中高めのスライダーを見送られると、小林は２球目もスライダーを外角に要求した。この投球が甘く入って左中間に運ばれたが、小林の頭の中に「外角スライダーを投げておけば大丈夫」という安易な考えがなかったか。
前日（１０日）のマイコラスは、スライダーを多投してゴメスを打ち取っていた。そのデータを利用したのだろうが、同じスライダーでも投手が代われば、球速も軌道も変わってくる。もはや、別のボールだ。実際、マイコラスのスライダーは抜け気味に来るので空振りが取れていたが、菅野のスライダーは速い。１３２キロにタイミングが合ってしまった。
ゴメスとの対決では、初球の真ん中高めのスライダーを見送られると、小林は２球目もスライダーを外角に要求した。この投球が甘く入って左中間に運ばれたが、小林の頭の中に「外角スライダーを投げておけば大丈夫」という安易な考えがなかったか。
前日（１０日）のマイコラスは、スライダーを多投してゴメスを打ち取っていた。そのデータを利用したのだろうが、同じスライダーでも投手が代われば、球速も軌道も変わってくる。もはや、別のボールだ。実際、マイコラスのスライダーは抜け気味に来るので空振りが取れていたが、菅野のスライダーは速い。１３２キロにタイミングが合ってしまった。
マートンに浴びた一発は、外角に要求した初球の直球が真ん中に入ってきたところを痛打された。菅野の失投ではあるが、変化球を打たれた直後の直球は狙われやすい。小林はもともと、早くストライクを欲しがり、ボール球を使うのが下手なタイプの捕手だが、外国人がファーストストライクから強振してくるというのは鉄則。ボール球から入るべきだった。
一方の藤井は、ベテランらしい渋い働きを随所で見せた。不安定な立ち上がりだったメッセンジャーを、２回以降はカーブを多く使って緩急をつけ、立ち直らせた。打席でも２回無死二塁、追い込まれながらも内角球を窮屈なフォームで一塁に転がし、進塁打とした。小林がその裏、無死一塁から初球の外角球を簡単に左飛としたのとは、あまりにも対照的だった。
小林も一生懸命やっているのは分かるが、試合に出ている以上、経験不足では済まされない。捕手としても打者としても、相手に嫌がられる選手になるために、対戦相手から目で盗むことも必要だ。
一方の藤井は、ベテランらしい渋い働きを随所で見せた。不安定な立ち上がりだったメッセンジャーを、２回以降はカーブを多く使って緩急をつけ、立ち直らせた。打席でも２回無死二塁、追い込まれながらも内角球を窮屈なフォームで一塁に転がし、進塁打とした。小林がその裏、無死一塁から初球の外角球を簡単に左飛としたのとは、あまりにも対照的だった。
小林も一生懸命やっているのは分かるが、試合に出ている以上、経験不足では済まされない。捕手としても打者としても、相手に嫌がられる選手になるために、対戦相手から目で盗むことも必要だ。
ランニングなどで汗を流した。ヤクルトの強力打線との対戦に向け、リード面に頭をめぐらせ「回の先頭に気をつけて、一人ずつアウトを取っていきたい」
２回１死満塁で投ゴロに倒れるなど２打数無安打。守備では懸命のリードも、６回１死満塁でバレンティンに対してカーブを選択し、中前２点打を許した。原監督は「うまく打たれたところだと思う」とかばった。
「下克上」なんて、上品なモノじゃない。家臣が主君を、子が親の首をはねてでも、のし上がろうとするもんだから。
昔の戦国武将。さぞや迫力ある人相だったのだろう。残されている肖像画とか見ると、道理無用なギラギラした野心が表情にのぞける。
その点、今シリーズは苦戦のようだが、さすがは「下克上のプロ」と言われるロッテ。不敵な面構えの選手が多い。
今江に福浦、清田。伊東監督も入れてみましょうか。黒いスーツ姿で駐車場にたたずんでもらったら、あら不思議。「アウトレイジ」の冒頭シーンである。
というわけで、我らがジャイアンツ。もともとキャラ的には「下克上される側」でしょう。成り上がりモードは、少々無理があるかも。
それにしてもだ。そのルックス同様、甘い、甘すぎるぜ、小林くん。終わってみれば、唯一のチャンスだった２回１死満塁。「無条件降伏」的な投ゴロに倒れた。
まあ、三塁走者が阿部じゃなかったら、１点入っていたかもしれないけれど。というか慎之助と小林って、なぜか「悪い巡り合わせ」になってしまうんだよなあ。
昔の戦国武将。さぞや迫力ある人相だったのだろう。残されている肖像画とか見ると、道理無用なギラギラした野心が表情にのぞける。
その点、今シリーズは苦戦のようだが、さすがは「下克上のプロ」と言われるロッテ。不敵な面構えの選手が多い。
今江に福浦、清田。伊東監督も入れてみましょうか。黒いスーツ姿で駐車場にたたずんでもらったら、あら不思議。「アウトレイジ」の冒頭シーンである。
というわけで、我らがジャイアンツ。もともとキャラ的には「下克上される側」でしょう。成り上がりモードは、少々無理があるかも。
それにしてもだ。そのルックス同様、甘い、甘すぎるぜ、小林くん。終わってみれば、唯一のチャンスだった２回１死満塁。「無条件降伏」的な投ゴロに倒れた。
まあ、三塁走者が阿部じゃなかったら、１点入っていたかもしれないけれど。というか慎之助と小林って、なぜか「悪い巡り合わせ」になってしまうんだよなあ。
そもそも、今季の迷走は、小林が慎之助への下克上に失敗したところから始まっている。無償で譲られたはずの「城」でさえ、今やカトケンとのシェアハウス状態。
小林だけじゃない。他の若手も一緒。自分のところで下克上ができないのに、セ・リーグ覇者を打ち負かそうなんて、あまりに虫のいい話だ。
試合後、巨人ナインの顔からは、どうしたものか完敗の悔しさが伝わってこなかった。イケメンぞろいだから「アウトレイジ感」が出せない？
いや、違う。イケメンや美人の方が、怒った顔は怖いモノだ。夫が無念の降板。その時、妻はグラウンドを「キッ」とにらみつけていた。
下克上を成就できるのは、こういう人ですよ。
小林だけじゃない。他の若手も一緒。自分のところで下克上ができないのに、セ・リーグ覇者を打ち負かそうなんて、あまりに虫のいい話だ。
試合後、巨人ナインの顔からは、どうしたものか完敗の悔しさが伝わってこなかった。イケメンぞろいだから「アウトレイジ感」が出せない？
いや、違う。イケメンや美人の方が、怒った顔は怖いモノだ。夫が無念の降板。その時、妻はグラウンドを「キッ」とにらみつけていた。
下克上を成就できるのは、こういう人ですよ。
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