282 25日午後の急落について、同月30日には一部で「日本証券取引所グループ自主規制法人がインサイダー取引の疑いがあるとして、27日までの調査を始めたようだ」と伝えられたことも売り材料視された。結局、25日から6営業日連続ストップ安。株価は6日間で上場来高値7700円から一気に約7分の1の水準である1190円まで急落した。6日には986円まで売られ、取引時間中では1月以来の1000円割れを記録した。 匿名さん2023/05/11 19:15
283 今回の急騰場面では、東証マザーズ市場のアンジェス MG (4563)やオンコセラピー・サイエンス (4564)などのバイオ関連株が4月後半に高値をつけた後、同関連株で資金を増やした向きが新たな材料の浮上したアキュセラ株に資金を向けたという背景がある。4月の東証マザーズのバイオ株相場では複数の関連株がにぎわったが、5月後半はほぼアキュセラ株だけに物色の矛先が向かった感がある。 匿名さん2023/05/11 19:17
284 「これほど夢あるベンチャーは類を見ない」 同社株の急騰・急落劇をめぐってはさまざまな動きがあり、市場関係者の憶測を呼んでいる。その一つは、SBIホールディングス (8473)が5月30日、今回の新薬臨床試験結果について、「当社グループ及び当社代表取締役執行役員社長である北尾吉孝(以下、当社等)は、その内容について同適時開示を通じて初めて知り、また、当該適時開示の前後において当社等が保有するアキュセラ社の株式について売却を一切行っていない」と発表したことだ。同社株のインサイダー疑惑が浮上したことに対して、第2位の大株主(保有割合20.59%)であるSBIHLDが疑惑を否定した格好だ。 匿名さん2023/05/11 19:19
285 同社株のインサイダー報道でSBIの社名が上がってもいないにもかかわらず、火消しに動いたのには伏線があるとみられている。北尾社長が自らのツイッター上にアキュセラ株を賞賛するかのようなコメントを掲載しており、市場には「臨床試験の失敗に際して、SBIや北尾氏が売ったのではないか」との観測が流れていたからだ。 匿名さん2023/05/11 19:20
287 北尾氏のアキュセラ株へのコメントには、実質上の「買い推奨」との誤解を招きかねないものが目立っていた。4月5日には、「アキュセラ (4589)は世界最大の製薬メーカーになるのではないかと思います。小生の長きにわたるベンチャー投資の経験上でも、これほど夢あるベンチャー企業はほかに類を見ないようにすら思われます」との賛辞を送っている。 その後も、同月27日には「エミクススタト」について、「将来的に10000百万ドルを超え眼疾患治療薬での中で最大規模の医薬品に成長することも考えられる」としている。5月に入っても一連の発言は止まらず、5月25日に上場来高値を付けるまで上昇を後押しするかのような発言が相次いだ。 匿名さん2023/05/11 19:22
288 アキュセラ株は最近の値動きの激しさこそ注目されるが、実際には年初から動意づいていた。週足で見ると1000円前後だった株価が緩やかに出来高を増加させながら、右肩上がりで推移している。値上がりの過程で北尾氏のコメントが投資家の買い意欲を刺激したのは想像にかたくない。 北尾氏がいう100億ドルと言えば、約1兆円だ。いくら高成長が期待できるからと言って、2015年度の売上高が29億0272万円にすぎない企業の一製品の売り上げが1兆円まで拡大するというのは、ブチ上げ過ぎではないだろうか……。 「エミクススタト」は、加齢黄斑性眼疾患に対する今回の臨床試験結果については失敗に終わったが、「今後は糖尿病網膜症などへの効果が期待される」(アキュセラの柏野裕美広報担当)眼疾患の有望新薬「候補」であることは確かだろう。それでも、証券会社の経営者ともあろう人物が、大株主となっている企業の動向を個人的に賞賛するのは道義的に許されることなのだろうか。 匿名さん2023/05/11 19:23
289 創薬ベンチャー「アキュセラ・インク」(4589)が5月25日から6月1日まで6営業日連続のストップ安をつけた。ライブドアに特捜が入った時ですら、5営業日連続ストップ安で踏みとどまったことを考えると、いかに凄まじい下げかが分かる。 匿名さん2023/05/11 19:27