008 薄れゆく意識の中、俺はすべてを思い出した 「そうか…そうだったんだ 俺もおたまじゃくしだったんだ たくさんのおたまじゃくしの中でゴールしたのは俺だけ あんなにがむしゃらになったのは、最初で最後だった 他のおたまじゃくしに譲ればよかったよね ごめんよ、母ちゃん カエルになりたかった けどなれなかった 俺は身も心もおたまじゃくしまでしかなれなかったよ 手も足も出ないまま 流れに身を任せるだけの おたまじゃくしさ もし手が生えてたなら あなたの手をとって もし足が生えていれば 池の外の世界を見させてあげたのに 鳴くこともゆるされず いつか干からびてゆくのさ」 匿名さん2026/06/25 23:28